山羊座の最終度数のメッセージ

ここ最近、ずーーーーっと山羊座に天体が集中しています。
これは3月6日に金星と火星が水瓶座に入ることにより、少し緩くなっていきます。
この天体の塊が発生している山羊座のサビアンシンボルには、とても重要なメッセージが隠されており、日々、私たちに課題を投げかけています。
特に進みが遅い冥王星は、じーーーーーーーっくりと時間を掛けて、その部分を刺激していきます。今年はそれがピークに達していきます。何度もこのブログでは登場しているサビアンシンボルたちなのですが、個々で一旦何が強調されているのか、確認しておこうと思います。

山羊座最終度数とは、26度~30度の5度の範囲になります。今ココに冥王星が来ており、徐々に金星と火星も入って来て、27日には月も山羊座入りしてきます。
この度数はどの星座も共通しているのですが、第6グループと言って、そのサインを学び実践し続けたものをこのグループで味わい尽くし、次のサインのステージへの移行準備をしている段階を表しています。
つまり、次のサインのステージへのステップ段階。
今だったら、山羊座から水瓶座への過渡期。つまり地から風への移行期。
だから今は余計に時代の過渡期とも言えるんですね。

山羊座は社会の枠組みを表します。その枠組みは本来、私たちの生活を守るために作られたものでした。社会を発展させ、人々の生活を豊かにしていく、ということ。
しかし、時代が進めば進むほど、その枠組みはピラミッド社会を助長させ、謎のヒエラルキー思想が発生し、人の生活を守るどころか、人をルールや常識、レッテルなどで縛り付け、個人の自由意志を奪い、狭い枠に閉じ込めてしまいました。「ここに居れば安全だから」と洗脳して。
山羊座の対向サインである蟹座のエネルギーも感じますね。やり過ぎて、殻に閉じこもる。社会が枠にはめようとすれば(山羊座)、個人はますます自分の殻に閉じこもる(蟹座)。

山羊座の最終度数たちのサビアンは下記のようなもの。
第6グループではないですが、山羊座25度も強調されていく重要度数なので、ここに加えておきます。

山羊座25度「東洋の敷物を扱う商人」25度はそのサインが完成した度数。山羊座世界の完成。
東洋の敷物=自分の属する世界に無いモノをあえて取り入れていくことで、社会を活性化させていくという度数です。どんな異文化も自分のものに出来てしまう、やり手のビジネス度数ですね。ここに今、金星やら火星やらが順番に入ってきています。自分の枠の外のものにも関心が向きやすく、自分の世界に取り込んでいきやすい時期と言えます。

山羊座26度「水の妖精」今までの山羊座の完成された世界を味わい尽くします。
「妖精」と聞くと、実際に存在しない架空の生き物のように扱われます。特に現実的な山羊座社会ではそのように思われやすい。「水」はエネルギーや感情、感性。そこに妖精がいる。妖精は明るく楽しい存在です。本当は、もっともっと心は自由で良いんです。この世界は現実世界で説明がつくものだけで成り立っているわけではないんです。目には見えない、感性や感情などのエネルギーを考えさせてくれる度数です。

山羊座27度「山の巡礼」27度は次のサインへ向かって努力し向上していく度数。
「山」は今まで積み上げてきた経験や自分が属している社会のこと。そこを巡礼で訪れる。
巡礼とは聖地を訪れ祈りを捧げること。より良い世界を見つけるために、山は厳しいですが常に上へと前へ前へと歩を進めていきます。山の上に上ると、視界が思いっきり変わります。そこで新しいインスピレーションを得たり、新しいステージへの扉が見つかったりするのです。

山羊座28度「大きな養鶏場」28度は方向転換度数と言われており、過去を踏み台にして次のステージへと突っ込んでいきます。
山を登って視界が開けたと思ったら、大きな養鶏場が見えたといった種ちゅえーしょんです。山の頂上に立ってみたら、大きな養鶏場=全く違う世界が見えたということ。本当はとっくの昔から存在していたのに、山を登って俯瞰するということをしなかったら、全く違う世界は見えなかった、ということを教えてくれています。今まで頑張って山を登ってきたからこそ、見つけられる異世界ということです。山羊座から水瓶座へと視野が変わっていくタイミングであり、現在冥王星はここを進行中です。どうやら、世間はマスコミの一方的な情報だけに踊らされる、という構図が崩れ去っているように思えます。色々と体験し、見てきたからこそわかる世界、という感じかもしれません。

山羊座29度「お茶の葉占いをしている女」29度は価値を比較していきます。今までの世界と新しい世界の比較。お茶の葉占いとは、紅茶を入れて飲み切った後のカップに残った茶葉のイメージで未来を先読みしていく占いです。私もそうですが、「占い」をするときって、未来が不安なときですよね。特に新しい世界に足を突っ込むときは、「占い」で予め未来を知って、心の準備をしたくなる。ここでは、不安でありながらも未来への準備のために先を読んでいくような気運が広がります。

山羊座30度「秘密のビジネス会議」最後の最後で山羊座という性質を吐き出して、次の水瓶座世界へと移っていきます。山羊座の総決算ですね。30度はそのサインのものと真逆の意見になったりするので、もう山羊座世界は嫌だ!という雰囲気が漂いやすくなると思います。
29度でお茶の葉占いで見た未来の予見を元に、限られた人たちの間で話し合いを行います。今までだったら、公に皆で会議していたものも、今では限られた人たちだけで進めていきます。つまり、山羊座的社会のトップの人たちが物事を決めてしまいます。
それが嫌になって、水瓶座の個人主義的な社会へと自ら進んで移行していく人たちが増えるはずです。

現在の天空図で強調されている度数は、山羊座24度~25度と、冥王星の28度です。
本日27日~28日にかけては、月も山羊座に入ってくるので、天体が25度~28度に星が集中します。皆の視野が移動してくる時期とも言えますね。もっと違う世界に行きたい!って衝動に駆られる方も多いでしょう。
順行と逆行を繰り返して進んでいる冥王星ですが、今のところ、27度までは来たことがありますが、28度以降には来たことがありません。そして、今現在28度まで冥王星がやってきたということは、世の中的にも、いろんな場面で急展開や時代の変化を感じやすくなっていきます。
まさにウクライナ危機などのニュースはそれを物語っているようです。

今運行中の冥王星は4月30日に冥王星29度から逆行を始めます。ここから27度まで戻ってきます。逆行が終わるのは10月9日まで。この期間は非常に社会情勢が不安定になりそうです。燃料なども入ってきづらいなどのニュースもあるので、食べ物などのモノの物価は上がっていくでしょうし。
それがきっかけになっていくのか、天王星とドラゴンヘッドも8月にコンジャンクションしてくので、モノや貨幣の価値の変化はかなり感じそうです。

山羊座の最終度数はサインの最終的な調整を行うので、社会の在り方を問われ続けます。
再び29度に戻ってくるのは、来年1月12日頃。山羊座29度で出された予見に対して、ある程度目途が立つように過ごしていくことが大事となります。次の時代に進むための未来の予見に関しては、4月30日頃までにわかってくると思います。個人というより、社会の課題として。

今、私たちが心がけることは、常に自分の心の自由を確保しておくこと。心まで枠に囚われてはいけないという事。枠の外には、広い世界があるということを認識しておくこと。つまり、自分の属する世界の物事だけが全てではないということを、常に心にとどめておくこと。

そんな感じかな。

私自身もまだまだ、枠の外に出ることが出来ていません。37年生きてきて、心に植え付けられてきたものは、そう簡単には取り除けないものです。その枠は、今まで生きてくるのに必要な枠でしたから。安心安全の枠のはずでした。しかし、今やそれは安心安全の枠ではなくなり、ただの足枷となっています。
そのことには気が付いているのですが、その足枷を外すのがものすごく大変なのです。なぜなら、怖いから。外したときに、何が起こるのかわからないから。
でも、冥王星的には「その足枷を外して、新しい自分を作ってね」、と促しているんでしょうね。

個人的なことで読むなら、ネイタルチャートのどこを冥王星が通過しているのか確認しておきましょう。その部分に自分が「社会の枠」を感じているはずだし、外すべき足枷が見えてくると思います。私なら3ハウスのカスプ上。つまり2ハウスの最終部分。自分の能力の使い方と、収入の在り方ですね。私も、社会の在り方がこうだから、好きなように動けない、稼げないと思ってしまっています。ほんとそればっかり突き付けられています。

なかなか大変な世の中になっていますが、星的にもそうなっているので、しょうがない。
でも次のステージは見えているはずなので、そこには希望が持てると思います。

Nao