最近思うこと。
所詮、同じ経験をしたことがない人じゃないと気持ちは理解できない。
最近自分の経歴を振り返り人に話す機会が多いのですが、この数年間は本当にいろんなことが目まぐるしく、しかし、フツーの一般的なレールの人生しか歩んだことが無い人よりも、いろんな世界を知ることが出来たり、貴重な経験を積むことが出来、自分にはかなり有益だったのですが、そういう経験をしたことが無い人には、「今まであんた何してたの?」くらいにしか思われないことがよーくわかりましたw
特に、父親が亡くなった後のこととかね。
もうね、今年で5年経つからさすがに自分の中でしんみりすることは無くなったし、実家に帰っても仏壇にお線香あげるの忘れたりします。時間の経過ってすごいですねw
当時は、父が亡くなったことがきっかけで、自分の心に嘘ついて生きるのが心底嫌になったのですね。「人生でやってみたいこと」があるのに、それをやらずに寿命迎えたら後悔するだろな、って思ったんですよ。そう思えたのは「死」を身近に感じさせてくれた父のおかげですけど。
いろんなチャレンジをするために、一般的な働き方を止めたのですが、なぜかそれを「逃げ」と捉えられるということに驚きます。逃げどころか「賭け」に近かったのですがw
当時の話を他人に話したとしても、こんな感じで返ってきます。
「え、父親が亡くなったくらいで、そんなに大変なの?」
「だって、事故死じゃないでしょ?病気がわかってから半年も時間あったんでしょ?」
「親は必ずいつか死ぬものなんだから」
「もっと若い時に親を亡くしている人なんていっぱいいるんだから」
「そんなことぐらいで」ってニュアンスが必ず入ります。
こういう風に言葉を返す人は、大抵ご両親がご存命です。
肉親を亡くす経験をしたことが無い方々です。
言っとくけど、肉親が亡くなった後、大変なのは「悲しみ」だけじゃないからね。
更に言うと、私の父はまだ定年迎えてなかったから、現役の会社員でしたし。
何言っても経験無い人にはわからないだろうけどね。
前にもブログに書いたことがありますが、私より一回り以上年上の女性に亡くなった父親の話をしただけで「Naoちゃんはファザコン?」なんて言われました。
(まだ父が無くなって1年経たないくらいの頃の話。その方のご両親は当時はご存命でしたが。。)
経験無い人は、悪気なくそういうことを口にしてしまいます。
別に私自身は父親を亡くしたことを「不幸」だと思っていないし、たまたま20代だっただけという認識でいます。だから、父親のことを話すことで別に「不幸自慢」しているわけでもありません。
しかし、こういう方々からは、「不幸自慢してる」とか「悲劇ぶってる」って思われるんですよ。。なんやそれ、と思うけど。
確かに、20代で親を亡くすなんて世間一般的には全然珍しくありません。
むしろ小学生の頃に親を亡くした同級生なんて沢山いました。事故で急に亡くした子もいれば、
病気で亡くした子もいたし、親が自殺してしまったという子もいます。
(でも本人が精神的にもがきながら生活しているのは小学生ながらにすごく感じました。)
病気から亡くなるまで半年もの時間の猶予があったのも、まだマシだったかもしれません。
でも、人の生き死にを受け入れることって、そんなにたやすいことなのでしょうか?
そんな風に全てフラットに評価できるんですかね。
家族を亡くすことって大したことないんですかね。
家族に何にも思い入れが無い人はそうかもしれませんし、家族のことより仕事や自分のことが優先という性格の方はそういう選択をするかもしれませんね。でも、それも人それぞれです。
こういう現状を見て学びましたが、同じ立場を経験したことない人には一生共感されないし、理解されないです。
自分のことを誤解されるのは残念ですが、これもしょうがないのだなと感じます。
Nao