メイクのプロの世界

数年前、帝国劇場で観たミュージカルの世界観がすごく刺激的で、それが背中を押してくれて入った舞台メイクの世界。

小さい舞台は何度か入らせてもらいましたが、先日、そこまでは大きな舞台ではありませんが、オペラのメイクとして現場に入りました。

改めて、プロの世界って本当に大変って痛感しました。2時間で11人フルメイクを立て膝でやったので、帰ったら膝が激痛。2時間てのも本来は余裕がある時間ですが、現場初心者の私にはきつかった。

ベースからポイントメイク、つけま、前髪全部入れて10分以内。確かにこの仕事なら、10分以内は余裕で出来ないとまずい。

師匠の最高記録はそこにヘアも入れて7分だとさ。

朝から晩まで走りっぱなし。バタバタ。予定はどんどん変わるし、ゲネが押したらメイク時間減る…でも開演に間に合わせなきゃ。猫の手も借りたいとはこのことかと思うくらい。

もうね。私無理じゃない?って途中で何度も思った笑

と言っても、今回の現場は序の口の序の口。

吐きそう…

やったフルメイク、ナチュラルメイクじゃないから普通の知識じゃ出来ないし、時間と闘う感じ。学校でノホホーンと学んでいた時期が懐かしい。現場じゃありゃ全然役に立たん。

この業界の人って、海王星強いせいか、指示があいまいで感覚的なので、それを読み取れなくて、混乱します。

言われた通りにやっても違うと言われたり、何が正しいのかわからない。

でも、出来ないと言えないし、やるしかない。不安な顔をしたらキャストさんが不安がるので、常に平静保つみたいな。

理不尽なことも言われまくりですが、我慢。

とにかく、自分がやってなくても謝る笑

あー日本ぽい笑

でも、これがプロの世界かぁーと思った。

あー数年前に、メイクど素人の似非メイクスクールに騙された時は、自分はまだまだ甘かった。

メイク得意って思っちゃったもんなー。。

この年齢からの体力勝負系の仕事はキツイわ。

疲れた。

もちろん、全部メイクのお仕事。

休めない泣

Nao