ホロスコープを作成してみると、ヘッドホンのようなマークが出てくるのですが、これをドラゴンヘッド、もしくはノードと占星術では読んでいます。180度反対側をドラゴンテイル、とも言います。
これは月の昇交点と言い、月の軌道(白動)と太陽の通り道(黄道、地球の軌道)の交点になります。
太陽(自分の使命、人生の方向性)の軌道と月(自分の内面、プライベート)が交差する場所なので、感受点と言います。現世と過去世の混じる場所、前世のカルマを表す場所、人間関係のつながりを表す場所、などと言われることもあります。
天体ではないのですね。占星術的には重要視されるポイントになっています。
ジャン・スピラーの『前世ソウルリーディング』という本を読んでみると、ドラゴンヘッドの反対側にあるドラゴンテイルは、その人が前世で協調してきた人格的傾向を表し、その資質が今世でも影響力を発揮し、その人の人格のバランスを崩そうとするとされています。なので、人は意外とこのドラゴンテイル寄りの行動を取りがちだったりするようです。
そしてドラゴンヘッドは現世で取り組むべき課題と言われています。今世で魂が求めるもの、と言っても過言ではないかもしれません。
つまり、ドラゴンヘッドもドラゴンテイルも生き方のバランスを取る上でとても重要な役割を担っているということになります。ついついドラゴンテイル的な生き方を選択しがちになってしまうと、たちまちバランスが崩れ、ドラゴンヘッドの置かれているハウスにおいて、魂の求めるものが崩れてしまうようなイメージです。そのバランスを取ることは、カルマ解消への近道とも取れます。
そのため、それがぞれがどのハウスにあり、どの星座にあるのかで、その人に大きく影響が変わってきます。
私の場合は、7ハウスに双子座のドラゴンヘッド、1ハウスに射手座のドラゴンテイルがあります。そのままなのですが、ドラゴンテイルが射手座にあるので、『自由』な生き方を求めます。『枠』だったり、『縛られること』がとても苦手です。1ハウスなので、自分の自由は、人生において重きが置かれがちです。
しかし、そればかり求めていると、ドラゴンヘッドとのバランスが崩れます。双子座で7ハウスにあるから、人との関わり、ということになります。自覚があるのですが、ついつい対人関係が億劫になる癖があります。『人とのコミュニケーション』。それが私の課題なのですね。
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは今の天空図にもあり、現在は双子座から牡牛座へ移り変わっていく期間へと突入しています。(ドラゴンヘッドは天体とは逆に進みます。)
そう、私のドラゴンヘッドとドラゴンテイルと同じ位置に、トランジットのドラゴンヘッドとドラゴンテイルが戻ってくる、というタイミングをつい最近体験致しました。
ドラゴンヘッドリターンは、【魂の扉】が開かれるような感覚です。
このドラゴンヘッド、大抵決まった年齢の時に、自分のドラゴンヘッドにトランジットのドラゴンヘッドが合する時期がやってきます。それを、『ノード回帰』とか『ドラゴンヘッドリターン』と言います。
1回目が18歳ごろ、2回目が37歳ごろとなり、大体18年~19年周期でやってきます。(あれ、数秘術の9年周期と近いものがあるじゃない…)
色々調べては見たのですが、このドラゴンヘッドリターン、占星術の教科書のようなものを読んでみても、あまり詳しく書かれていることがないです。しかし、実際に経験してみると、何となく感じるものがあります。
私の体感的には、魂が求めている道に進んでいるかいないかで、影響が大きく違うように思えます。トランジットのドラゴンヘッドがネイタルのドラゴンヘッドと重なることで、自分の魂の扉を開けていくような感覚です。私の場合だったら、『私の魂の求める道はこっちじゃないよ!』みたいな。
ちょうど今年の9月頃にリターンを迎えていたのですが、その頃は正社員で次の会社へ就職し、毎日悶々とした気持ちで仕事をしておりました。トップダウンの社風で、素敵な商品なんて作れる環境にもなく、センスの無いおっさん達が偉そうに美容を語る世界。【人を元気にする商品】を作るのではなく、【数字が稼げる商品】、【取引先が求める商品】しか作らない。このやり方が、人を美容を通して幸せにするのではなく、ただ金儲けをして優越感に浸りたい汚いおっさん達の世界にしか見えなくて、嫌悪感でいっぱいでした。
そのため、常に心の中は、「何か違う、希望が見えない」という感じ。入社した初日から違和感満載で、いつ辞めようか悩んでおりました。(全主要天体が逆行中に就職は決めたらいけません笑 絶対に後悔する…)
というか、むしろその前の職場にいる頃から、「自分はこんな働き方がしたかったんだっけ?でも世間はパンデミックだし、そんなことも言ってられないか…」と自分の本心を無視しておりました。
前の職場は、同僚ととても仲が良く、本当に楽しいことが多かったので、余計に自分の本心は見ないようにしていました。その頃は徹底的にトランジットのドラゴンヘッド双子座らしく、対人との関係に注力し、ものすごくコミュニケーションが活発になっていた時でした。しかも7ハウスのため、結構相手に合わせて過ごしていたんですね。
きっとそれが行き過ぎたんでしょう。バランスが崩れ、ドラゴンヘッドリターンが起こったときは、その現場を手放すことになりました。その後も、もう一度畳みかけるように、職を失い、結局『自由』の身となりました。
でも、それは今までの『自由』とは少し違う感じ。その時出来た友人との交流が未だに続いているから。だから、ドラゴンヘッドリターンはそれぞれのバランスを取り戻し、次の段階へ魂を目覚めさせるキッカケのようなものに感じています。それは結構、思いがけない方向へ展開する場合も多いかと思います。特に自分の本心とは違う道に進んでいた場合は。
私は7ハウスのドラゴンヘッドだったため、他人や契約事から、それに気づかされた、という感じですね。ヘッドリターン辺りで起こった2回の失業は私の意志ではないので。
ただ、今は、もう一度就活をして正社員生活に戻りたいとは1ミリも思いません。
むしろ会社員自体が向いていないことがよぉ~くわかりました。(と言っても生活があるので、そのうち何かしら仕事はしますが、一本には絞りませんwDH双子座ぽい)
もっと軽やかに生きる工夫が必要ですね。
ドラゴンヘッドは言葉で説明するのは、なんとなく難しいです。
おそらく、魂の話になってしまうから、でしょうね。
これからヘッドリターンを迎える方々、どんな現象が起こるか、ぜひぜひ魂で感じ取ってみて欲しいです。
Nao