6月なのに、肌寒い日が続きますね。
蒸しっとした梅雨というより、ヒヤッとする冷たさ。
なので外出する前に、長袖の洋服を引っ張りだしたのですが、カジュアル過ぎる服装だと、若干気が引ける場所に出かける予定でしたので、会社員時代の洋服を引っ張り出して着てみたんです。
そしたら、面白いくらい今の自分に 似合っていなくて笑
つい、1年前まで着てたはずなのに。
今は、環境がガラリと変わって、毎日視界に入る世界が180度変わったので、思考も何もかもが、無意識のうちに変わってしまったのでしょう。
会社員の時、毎日見ていた当たり前の世界が、今は全く視界に入らなくなりましたから、心の変化は大きいです。
そのせいか、会社員時代に着ていた洋服を着てみたら、全く似合わなくなり、地味だし、自分らしくないことに気づけたんですね。
(時間が無かったので、それで出掛けてしまいましたが笑)
私は会社員時代、特に、メイクの勉強の時間確保の為に勤めた派遣社員時代の2年半は、(今から4年ほど前から2年半続けた)
いかに自分を目立たなくするかに注力していました。本当に自分らしくない、、
その前に正社員として働いていた時は化粧品会社に勤めていたので、お洒落な人が多く、逆にお洒落しないと浮くような職場でした。自分も雑誌やWEBにも出させて頂いてましたし。
しかし、派遣社員の時はその真逆が必要とされた世界。IT企業の事務でしたので、お洒落とは程遠い世界でした。社内も無音ですし、ぜーんぶグレーで染まっていました。
だから、ちょっとお洒落を意識しただけで、その場で浮いてしまいますし、後ろ指を指されます。
何とかそこに居続ける為に、自分を殺しました。勉強と生活を両立させるために。
生まれて初めて、自分の個性を封印しました。
それは、自分の世界から「色」が無くなった時期でした。
でも、実はその時、ちょうど父を亡くしたばかりの頃でしたので、お洒落したいという元気はそもそもありませんでした。だから、ちょうど良かったのかもしれません。
でも、あの時の心境はを思うと、今は当時を痛々しく感じます。
カラフルなものや、華やかなものを着ると、息苦しさを覚えたのです。
小さくなってしまった自分のエネルギーが色に飲み込まれていく感覚でした。
なんだか自分じゃないみたいな感じです。そして、どうも落ち着かなくて、気分が悪くなり、気力がなくなるのです。
その時期に好んで着ていた色は、黒、白、グレー、ベージュ、ネイビーなどの一般的に無難と言われる色でした。
今までは結構派手な装いが好きだったのに。
唯一、その中でも色を楽しめたのは、メイクとネイル。何故なら面積が小さいから。それが心の癒しでした。
当時の私のことしか知らない方には、私は地味で無難でシンプルなものが好きな人と見られていたと思います。
本当は真逆なのですが。
でも、そうしないと、当時の自分は心が保てませんでした。
思わぬ父の死は相当なショックで、傷が深かったんだと思います。経験した人なら分かると思います。
最近ようやくです。肌も適度に露出する服や、色が鮮やかな洋服を買いたくなったり、目立つワンピースなどを着れるようになるまでに回復したのも。
実は香水も絶ってしまっていたんです。
香りも気分を悪くするものの1つになってしまったので。昔は大好きだったのに。フレグランスも担当していたこともありましたから。
でも、ようやく最近、心から納得ができるフランスのブランドの香水を見つけたので、香りを纏うことも楽しめるようになりました。
(昔大好きだった、パルファンロジーヌというブランドの新しい香りを買いました。昔は好き過ぎて、何本もリピートしていたのですが、その香りが数年前に廃盤になってしまって。でもそれに似た香りが新しく出てて、大興奮でした笑
繊細で可愛らしい薔薇の香りが多いブランドなので、とてもオススメです)
2年前に撮った自分の顔と現在の顔も、別人と思えるくらい違いました。2年前は、余裕がなくて普通にキツい性格のOLさんって感じでした。今の方がリラックスした穏やかな顔になってます。
そのくらい、心境と外見は大きく繋がっています。
でも、その時の心境は、その時はその時で、必要でもあるんだと思います。
ダメな事、ではないのです。
私は、その心境に合わせて、メイクを楽しんできました。
あの苦しい時代には、私が着ている服を地味だとか、無難だとか言っていたパーソナルコーディネーターみたいな方々の言葉には、傷つけられました。本来の自分は違うのに、私の気持ちも知りもしないのにと。
もし、今モヤモヤしていたり、ショッキングなことがあって、何となく気持ちがすぐれない方がいらっしゃったら、今すぐどうこうしようとしないで、今はその時を噛み締めてみると良いです。
それは本当に辛いことなのですが。
経験した私には、よくわかります。
私も、その状態を抜けるまでに4、5年かかってます。父が病気になってから、ずっとでした。
ようやく本来の自分を取り戻せる気がしています。
Nao
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