化粧品業界は闇も罪も深い

長年この化粧品業界に携わってきて、ものすごく感じる化粧品業界の闇の深さ。
食品業界と同じく、ものすごくどす黒い化粧品業界。
添加物まみれですし。
実はこの業界も嘘ばっかりなの、知っていますか?

この業界で、こき使われる奴隷の一人として働いてしまうと、女性の『キレイになりたい』という思いにつけ込んだ商売としか思えないような現実が沢山突き付けられます。

知っていますか?
某有名口コミサイトの現実。

カテゴリー別でランキングがありますよね。あれもカネで買ってます。
使用感も香りも微妙で大して普通に使っても劇的に感動があるわけでもない商品が1位を取ったりする。それは大体、カネでランキングを買ってます。1位をそのまま買うとかではなく、絶妙にランキングを上げるための販促方法があるようです。

本当に口コミで人気があって、自然と1位を獲得している商品は稀だと思う。
ほとんどが何かしらカネを払って販促をかけてます。

商品を配って、口コミを書かせるキャンペーンもあります。メーカーは相当な金額を払います。
さらに口コミを書くユーザーは、タダでもらっている商品に、そんなにケチを書く人は少ないので、大抵評価が高めになります。

ちなみにこの某有名口コミサイトで行われる販促費ってものすごく高額なんですよ。
たった2週間販促を掛けるために、百万弱くらい掛かります。ま~莫大なデータベースを持っている会社なので、ネット社会においては地位が高いですもんね。(2年ほど前、赤字でいったん危うくなりましたが。)

口コミサイトは、商品を買う際の参考にはなったりしますが、そういった背景があることも忘れずに、自分で判断して気に入ったものを購入すべきかなと思います。

あとは、オーガニック系商品に多いエコサート系認証商品。
認証も立派なビジネス。
どんどん意味不明な認証が生まれて、お金儲けが発生しております。
私が最近知ったのは、常在菌に関する認証。(肌フローラのバランスを阻害しない商品であるということの認証。)
そんなの、化粧品にわざわざ要ります?

あほみたいに試験して、ただ認証マークと盾をもらうだけに、莫大な金額が発生します。
でも、この認証マークを見ただけで、知識が浅い一般の方からしたら、『肌に良さそう!』って勘違いさせる販促になるんです。

化粧品検定も要ります??私の周りの美容業界人、誰も持ってないけどね。笑
あれも資格ビジネスの一つですよ。わざわざ資格の勉強しなくても、本を読みこめば理解できますよ。一番良いのは、化粧品会社で企画の仕事をすることですけどね。一番勉強になります。

こんなことばっかりなんです。
化粧品業界は。
食品業界と同じです。

配合美容成分の訴求だってそう。
数年前からブームのCICA系成分だって、ちょっとだけツボクサエキスとか入っていればCICA系って言えるんですから。。昔からとっくにあったのに、なぜ今?

今、店頭に並んでいるものは、全て意図されて転倒でディスプレイされています。
化粧品業界のトップ、ネット、TV、雑誌、店頭が全てつながっていて、一般客を店頭での購入に誘導しています。

私が不当解雇を受けた化粧品会社はまさにこれ。
『良い商品を作ろう!』ではない。
『儲かる商品を作ろう!』なんです。

一番最低だったのは、『毎日顔に使うマッサージソルトを作れ!』でした。
毎日塩を顔に塗ってマッサージしたら、どうなると思います?
肌には染みて刺激はすごいし、塩で肌を傷つけることで、色素沈着やシミの原因になったりします。

私はお客様の肌が使うたびに黒くなってしまうような商品は出せない、とオーナーに説明しましたが、『君は優し過ぎる。他社がやっていないことをやることが会社の数字になる。そこが売れるか売れないかのライン』みたいなことを言われました。

『こいつ、最低だな。。肌を何だと思っている。美容業界から出ていけ』

と内心思いました。

そう、この会社、お客様に対して『愛』がない。
だから、私はすぐにでもこの会社からいなくなろう、と思っていたのですが、それを察知したオーナーが私を急に不当解雇したわけです。(正直、私には都合良かったです。)

こんな不誠実な会社で、人を綺麗にする化粧品は作れないと思っていたのがバレたようで。笑

化粧品業界は、女性性を最優先すべき業界だと思いますが、(性別の女性、という意味ではなく、女性性特有の感性ということ)、未だにこの業界は男性性が支配しています。男性性は、カネやステータス、認知度ばかりを気にします。お客様主体というより、企業主体です。
こんなに時代の変革期に入っているのに、未だに偉そうにこの化粧品業界を牛耳っているのは、顔も心も汚いおっさんたちです。

この人たちは金儲けしか頭にありません。
ほとんどの会社のHPに『美しくなりたいお客様のために』とか書かれていますが、
本当に心底、そのために行動している企業はほとんどないです。

それにね、正直言うと、そこまで色々塗りたくらなくなって、人は綺麗になれますよ。
なのに、メーカーは、わざわざコンプレックスを刺激して、モノを売るんだもん。

そう、私はこの化粧品業界が、人のコンプレックスにつけ込んで、商売しているようにしか見えなくなってしまった。。。

『ほら、そこのあなた、自分の肌嫌いだろ?もっと綺麗になりたいだろ?だったら、カネを出してこの美容液を塗りな。さらに継続しないと元に戻るから、ずっとリピートするんだ。』って言っているようなもんです。

『〇〇を使って、若々しい肌に』とかもさ、完全に年齢を重ねた肌を全否定だよね。

確かに、美容って自分にやっただけ綺麗になれる気はします。
アラフォー辺りから、やっている人とやっていない人で差が広がってくるので。
でも結局は自分がどこに重きを置くかですよね。

私は、自分が年を取った自分も受け入れられるように美容をやっている、という感じがします。
若くずっと居たい!という執着ではなく。

この業界にずっといると、だんだん、美人の基準とか、美肌の基準が、全て金儲けのための販促材料の一つでしかなかったのではないか、と思ってしまいます。

別に人間皆同じ美の基準を持つ必要もないじゃん。
なんでみんな一緒にするんだろ??

とにかく、この化粧品業界は闇が深いです。
愛のある会社は少ないです。

牡牛座に天王星がある今、もっともっと美の基準は変わって欲しいものです。

なんだかまとまりのない文章になりました。
ふと、こういう現実を見ると怒りがわきます。。。

Nao